サンシップびいきの村上由佳から見たトリオトランCD「Liker」

ご注意!これはバイヤーズガイドではありません。あえて、知識のない私が聞いてどう思ったか、ぶっちゃけて書いてみます。
ジャス初めての人でも興味持ってもらえたら、嬉しいです。

CD  Liker  / Tri O’ Trang 全12曲
http://triotrang.helgelien.net/

Helge Lien : piano
Torben Snekkestad : Soprano & Tenor saxophone
Lars Andreas Haug : Tuba and Trumpet

こりゃまた、きれいな音色のサックス! チューバ、面白い所に入るなぁ。
全体に丁寧に演奏している感じ。そこに音色や余韻に気を使ったピアノがバックで美しく奏でている。柔らかい音色。人のいない森の中に、霧に見え隠れしながら忽然と現れた湖、ひたひたと波が足元に・・って感じかな、かと思えば、うーむ、ピアノの音が、果敢に攻める。硬質の音だ。だけど、どこか美しい響き。現代音楽を思わせられる。(あたりまえか。)ぐいぐい。どどどんどん。キン、と入る音、多彩な音色の使い分け。ピアノって、ホント奥深い。3者全体に非常にクラシックの基礎(が何か私は知りませんが)をきちんとやったのだろうなあと思えるイメージが消えない。純粋だぁ。透明だぁ。美しい。美しすぎるぞ。日本人は、こういう感じ、好きな人、かなりいるんじゃないかと思う。12曲のうち、最初から10曲までオリジナル、11曲目はピアソラ、12曲目はこりゃまたすんごい美しい声のボーカルが、三人の雰囲気を大事に大事に歌っている。はあ、どこまでも、透明感の余韻を思い切り残して、幻想の様にこのCDは終わっていく。

いつも思うけど、ジャズだからと敬遠しないで、音楽ファンはこういうのどんどん聞けばいいと思う。ジャズ知らない人が普段部屋に流れていても、イヤじゃないと思う、このCDは。

サンシップも、トリオトランも、同じドラムレス編成。サンシップはどっちかというと、火山の噴火前のマグマでふつふつとドロドロ煮えたぎって今や噴火直前状態みたいと表現すると、トリオトランは洞窟の中で天井から落ちる一滴の水の音、と言ってもいいくらい違う。サンシップは独特の高揚感、スピード感、トリオトランは浮遊感、穏やかさ、両者共に激しさの部分もあるのに、同じ激しさの表現はかなり違いがある。初来日か・・ノルウェーって、すごいきれいな国だぁ・・・。お国柄? 宗教観? ライブ、一緒にやるって、どーなるんだぁ???

・・・一気に、緊張してきた。

●ノルウェーって、どんな国か、見てみよう!駐日ノルウェー王国大使館のホームページイベント紹介のコーナー→トリオトランのプロフィール→トリオトランのホームページと進むことができます。

ノルウェー大使館ホームページ
http://www.norway.or.jp/